研修の旅

大暑の日 近畿で最も暑いと有名な京都へ行ってきました。
昨今、我が国では木造の大規模建築が話題に上がってきておりまして、木造の公共建築で3〜4階建ては増えてくると思います。世界に目を向けると北欧の国では30階建てが計画されているようです。
超高層建築に成ると地震時に置ける揺れをどう受け止めるかが課題になります。そこで今回木造の超高層に詳しい設計事務所の先生のお計らいで世界遺産 東寺 国宝 五重塔 の内部拝観に参加させて頂きました。
その高さ55mは木造建築では日本一です。



さて、いよいよガードマンさんが鍵を開けて下さり、案内をして下さる若い僧侶さんに懐中電灯を借り受け歩を進めてまいります。内部は薄暗くいがいにひんやりしていました。天井裏に繋がる狭く急な階段を上って行くと2層目の床です。
とても太い心柱(しんばしら)を目の当たりし、3層目、4層目、5層目とゆっくりと各層を見学しながら進んで行きました。


小窓から外の回廊にも出ることが許され、京都市内を一望出来る素晴らしい体験もさせて頂きました。
いよいよ心柱の最上部まで上がってきました。なぜ心柱に注目するのか?それは木造の塔に共通するのですが、心柱でこの塔の荷重を支えているのではなく、反対に基礎部分から浮き上がっているような仕組みになり、塔のバランスをとっているのです。つまり、心柱を最上部から吊り下げヤジロベェのような働きをさせることによって地震や台風の揺れに対して制振しているのです。知識では知っているのですが、実際に見るというとても貴重な体験でした。

実は塔の中はすんごいホコリででして、服や手、顔など汗と混ざって大変でした^_^;
塔に上がらなかった女性陣は、1層目や他の建物やお仏像などのツアーに参加されてました。
感謝合掌